あじさい寺とも呼ばれる県内屈指の名所。

阿弥陀寺の本堂

阿弥陀寺の紫陽花

阿弥陀寺の紫陽花


防府市の阿弥陀寺は「西のあじさい寺」とも呼ばれる県内有数の名所。奈良東大寺再建のため佐波川上流地方の巨材を伐採しその使命をはたした俊乗房重源上人が、後白河法皇の現世安穏祈願のため文治3年(1187年)に建立。文明年間まで約300年の間、住職はいずれも勅命(天皇の命令)をもって拝任、周防国務管理も兼ねていたという由緒ある名刹でもあります。また国宝の鉄宝塔をはじめ、重要文化財である仏像や古文書が多く所蔵されています。

昭和50年頃よりあじさいの植樹を始め、昭和63年に地域活性のため防府市商工会議所青年部や地元有志の方々が協力し「西のあじさい寺」を目指すべく本格的に活動を開始。現在は境内に鉢植えを含み、約80種4000株のあじさいが咲くようになりました。その後「アジサイ保存会」が設立され、環境整備や更なる発展のため尽力されています。観光地としても壁面や道幅の復旧が行われており申し分ありません。

境内は広く散策はちょっと疲れる。

阿弥陀寺本堂内からの眺め

阿弥陀寺の紫陽花

阿弥陀寺の紫陽花


散策は入口にあります「竜灯石」から続き、市重要文化財であり茅葺の趣のある「仁王門」をくぐり、そして「かんのんばし」を渡り、本堂へ続く石段を登ります。特に本堂の周りは多く咲き、浜縁(神社などの向拝の下にある床)に座って眺めるあじさいはまた格別。地蔵の周囲を囲うように咲くあじさい、石段の両側を埋めるあじさい、池の周囲に咲くあじさい、とにかく多くの姿を楽しむことができます

境内には経路の案内が出ており、すべて散策すると30分ほどの時間がかかることに。他の名所に比べて範囲が広く少し疲れるかも知れません。道中にベンチや東屋も多く設置してあるので、小休止を挟みながら散策するのが丁度いい。また道中より防府市街が一望できます。

本堂とふれあい広場で物産展。

阿弥陀寺仁王門

手水舎と紫陽花


・紫陽花グッズ販売
・苗木販売
・弁当販売
・お菓子販売
・地元農産物販売

阿弥陀寺入口のふれあい広場、本堂境内では各種イベントが開催されています。

基本情報

場所〒747-0004
山口県防府市大字牟礼上坂本1869
シーズン期間6月上旬~下旬(気候により時期の前後あり)
本数約4000株
(西洋あじさいの開花はやや遅い)
種類約80種
山あじさい、本あじさい、ガクアジサイ、西洋あじさい、コアジサイ、ウツギなど
夜間観賞不可
営業時間通年
定休日不定
アクセス①防府駅から車で約15分
②防府西ICから車で約15分
③防府東ICから車で約15分
駐車場阿弥陀時 無料(約150台)
農業大学 無料(約300台)
バリアフリー正面入口から参道を通っての散策はできませんが車で本堂横の広場まで行けます。施設の方々も多く利用しています。
料金無料
※あじさい開花中/200円
団体20名以上の場合/150円
中学生以下/無料
人の多さ多い。1日あたり500人前後。平日は駐車場も空いてますが土日は大変混雑します。あじさい祭り期間中は近くの農業大学が臨時駐車場として開放され、そこからシャトルバスが運行しています。そちらも検討下さい。
イベント情報あじさいの即売や特産品の展示・販売など。年度によって内容は変わります。
周辺施設トイレ、自動販売機
周辺の観光地毛利氏庭園(車で約20分)
周辺のおすすめスポット春日神社(ハートの桜/4月)
大平山(つつじ/5月)
毛利氏庭園(紅葉/11月)
大平山(夜景)
他のおすすめ季節11月(紅葉)
注意事項経路が長く石段を登るため滑らないよう足元に注意。また気温が高くなる時間帯は水分補給をこまめにお願いします。本堂周辺には自販機などはありません。
管理人から「あじさい寺」と言うだけあって景観は素晴らしい。本堂だけでなく、念佛堂(仏堂)や仁王門など阿弥陀寺の見どころの周囲には必ず咲いている。「あじさいを見るなら阿弥陀寺」と言えるくらい、山口県でもトップ3に入る名所だと思います。

しいて悪いところを上げるなら、道のりが長くて疲れることと、市外からも見物客が集まっているので人が多いということ。車の騒音などはまったくありませんが、静かに観賞したいならオススメできません。

地図