萩の桜の咲きはじめは南明寺の糸桜。

南明寺の桜

南明寺の桜

南明寺の桜

山口県萩市にあります古刹「南明寺」では江戸時代から萩で愛され、樹齢350年以上と推定されている貴重な糸桜が咲きます。一般的な桜よりも開花がやや早めで、3月下旬には満開を迎える。

そのため「南明寺のいと桜、散っちゃあ、行いっちゃあ、見ちゃああっても、咲いちゃあ、行っちゃあ、見ちゃあない」と唄われてきたほど。方言なので翻訳しますと「南明寺の糸桜は、そろそろ咲いたと思って行ってみても、すでに桜は散っていた」という意味です。つまり開花が早く見逃すことが多いということ。

衰弱も激しいが毎年見事な桜を咲かせる。

南明寺の桜

南明寺の桜

南明寺の桜

南明寺の糸桜は、4代目住職である源海和尚が植樹したのが始まりと言われいます。2008年に強風のため1本倒れてしまい、現在見られるのは2本となっている。

萩の江戸時代の姿を精密に描いた「八江萩名所図画」という本にも、南明寺の枝垂れ桜の下で花見をする人々が描かれているので、江戸時代から有名な花見の名所であったことが分かる。

毎年、見事な桜を咲かせるが衰弱も見受けられるので、いつまでこの圧巻の美を見れるのか分かりません。ボランティアの方々が保存のために枯渇防止対策や周辺の維持・管理に尽力されておりますので、もし足を運ばれた方がいらっしゃれば保存活動の募金にご協力いただければと思います。

糸桜だけでなく重要文化財も安置する場所。

南明寺の桜

南明寺の桜

南明寺の桜

シダレザクラに目が行きがちだが、聖観音立像と千手観音立像という2体の仏像が国指定重要文化財として、山麓の収蔵庫に安置されています。あくまでお寺の敷地ということと、貴重な糸桜ということでマナーには十分気をつけて下さい。

※写真は重要文化財の仏像ではありません。

場所が分かりにくいので詳しい道のりを。


市外はもちろん県外の方にもぜひ見ていただきたい南明寺の糸桜ですが、入口と駐車場が分かりにくい。なので目印となる看板を掲載しておきます。

①国道262号線にある看板を曲がる(写真上)
②真っ直ぐ進むと小さく南明寺の看板がある(写真下)

まずは橋本川沿いの国道262号線、萩スタジアムなどがある通りに小さく看板が出ているので、そこから入って下さい。道が狭いので対向車に注意が必要。そのまま道のりを真っ直ぐ進むと、左手にこれまた小さく南明寺の看板が出ていますので、それを左折してすぐ。民家のような場所が駐車場になっていますので、そこへ停めて下さい。入口が非常に狭く、駐車場内も狭いのでワゴン車などで来る際はこすらないよう注意しましょう。

基本情報

場所〒758-0061
山口県萩市椿626(沖原)
シーズン期間3月中旬~下旬(気候により時期の前後あり)
本数不明
※糸桜は2本
種類イトザクラなど
ライトアップなし
営業時間通年
花見(宴会)不可
人の多さ普通
アクセス①東萩駅から車で約15分
②萩駅から車で約10分
駐車場無料(2~3台)
シーズン中は臨時駐車場あり。
料金散策無料
周辺施設ベンチ
周辺の観光地桂太郎旧宅(車で約10分)
旧湯川家屋敷(車で約10分)
渡辺蒿蔵旧宅(車で約10分)
大照院(車で約15分)
周辺おすすめスポット萩往還梅林園(梅/2月)
他のおすすめ季節特になし
注意事項糸桜の周囲は柵で囲われてますので中には入らないように。また車の乗り入れが原因で桜が傷んでいるようなので、お寺の関係車両以外は境内への乗り入れはしないようお願いします。アクセスに関してはナビをセットして来てもいいですが、すごい狭い道に誘導されたり、逆に迷ってしまう可能性あり。先ほどの写真の看板が分かりやすいと思います。
市外から来る価値はあるかある
管理人から江戸時代から愛された桜ということで1度は見ていただきたい。見た目はシダレザクラとほぼ変わりませんが、満開時には大きな桜の傘が広がり、その生命力と圧巻の美しさは必見。
アクセスの悪さ以外では言うことなし。開花時期だけは近くに臨時駐車場でも作って欲しい。地元の人はすぐに分かるでしょうけど、初めて来る方は大変かも知れません。

地図