功山寺の紅葉

下関市で随一の美しさ。

功山寺の山門



下関市にある功山寺(こうざんじ)は元応2年(1320年)に創設された由緒ある古い寺。日本最古の唐様禅宗式建築(中国の栄から伝えられた建築様式)で、全体的に木割が細かいのが特徴。秋になると、総門から山門、そして仏殿(国宝に指定)へ続く石段が紅葉に包まれ、山門の茶、紅葉の赤・緑・黄の美しいコントラストが楽しめる。

辿り着くまでの道が狭くアクセスが悪いにもかかわらず、シーズン中は多くの観光客で賑わう。また下関市にあるので関門を渡るとすぐに着くので、九州から来ている人も多い。日照の関係でやや色付きが遅いため、他の名所とは少し遅い11月下旬が見頃となります。

総門から参道への道が見どころ。

功山寺の総門



山門付近は見どころの1つ。ここまでに総門からの参道を通るのですが、まさしく紅葉のアーケードと言った感じ。毎年、参道は色付きが遅くまだ緑のモミジが多い。しかし山門をくぐると突如光景が変わる。目の前が真っ赤に染まる。総門をくぐると別世界に来たような感覚になるが、山門も同じような感覚になる。つまり紅葉シーズンは2度楽しめる。

しかし功山寺の紅葉は他の名所よりも風情が良い。1本1本の楓の木が大きく、小さく立っているというより、1本が力強く立っているという印象を受けた。

国宝指定の仏殿。

功山寺の仏殿



こちらが境内にある国宝に指定されている「仏殿」です。これは鎌倉時代の禅宗様建築を代表するもの。しかしこの付近はそれほど紅葉が立っておらず、やはり見どころは仏殿に来るまでの道中と言ったところでしょう。しかし周辺は拝観する方であふれていた。

長府博物館周辺の紅葉も美しい。

功山寺の参道



功山寺は長府博物館と隣接しているので、併せて楽しむことができる。こちらも周囲と参道が紅葉に包まれており、またベンチで休憩している人も多い。ただ電線などが頭上に走っているため、景観としてはやや微妙か。

人は多いのも納得の名所。

功山寺の紅葉



ということで、功山寺の紅葉は複雑な色合いを楽しめるスポット。人が多く駐車場に停めにくいなどのデメリットがあるものの、県内でも指折りの名所だと思います。地元の人だけでなく、ぜひ市外からもお越しいただきたいですね。

基本情報

場所〒752-0979
下関市長府川端1-2-3
シーズン期間11月下旬~12月上旬(気候により時期の前後あり)
本数不明
主な樹種イロハモミジ
夜間観賞不可
営業時間9時~17時頃
不定休
アクセス①JR長府駅からバス10分→城下町長府下車徒歩15分
②中国道下関ICから国道2・9号線を経由して約15分
駐車場無料(18台)大型バスは不可
※シーズン中はほぼ満車になっている
周辺に有料の駐車場あり
料金境内無料(室内300円)
周辺施設売店、トイレ
周辺の観光地長府毛利邸(徒歩で約10分)
古江小路(徒歩で約10分)
周辺のスポット長府庭園(紅葉/11月)
他のおすすめ季節桜(4月)
管理人からとにかく駐車場に着くまでの道が狭い。普通車でもギリギリすれ違えるレベル。さらに通り過ぎたときのUターンが難しいということでアクセスは悪いと思います。あと功山寺の無料駐車場は18台ほど停めれるらしいですが、紅葉シーズンはまず空くことはありません。近くの有料駐車場に停めたほうが無難。

あと人の多さにビックリする。そして3~4割の人はカメラを持って撮影してました。若いカップルも見かけたので、地元では有名な名所なのでしょうね。個人的に良いと思ったポイントは、紅葉の色付きがバラバラなので、綺麗なコントラストを見ることができること。全てのモミジが一斉に色付くよりも魅力的だと思います。

地図