県内最大級の大藤棚が見れる。


山口県下関市豊田町にあります長正司公園(ちょうしょうじこうえん)。ここに咲く大藤棚は、伊藤伊兵衛が明治12年に、美祢市は草井川の元庄屋(村の町・役人)から貰い受けた鉢物を地植えし育てたという言い伝えがあります。樹齢100年を超え、縦15m・横30mと山口県でも最大規模。

長正司公園は山の中腹にあるので石段を登ることになります。石段は藤のトンネルになっており、そこをくぐれば豊田氏の長正司城跡の麓、霊峰華山や木屋川を中心とした豊田盆地が見渡せます。その見晴らしから藤のシーズン以外でも見物客は訪れます。

樹齢は100年を超え花は1m近い。


樹齢100年を超える藤は国内でも古い(1200年の藤も存在する)が、力強く上へ伸びる姿は圧巻。その圧倒的な存在感から、各メディアも取り上げるほど。夜間はちょうちんが点灯し、より幻想的な姿で楽しませてくれる。

周囲はベンチが複数設置してあり、お弁当を持参(藤祭り期間は販売)で昼食をとる人が多い。撮影がメインのカメラマンが少なく、純粋に藤を楽しむ人がほとんどだった。

藤を上から見下ろす貴重な光景。


長正司公園の藤棚は規模の大きさだけではなくもう1つ特徴があり、それは藤ではなく公園の造り。下から見上げるだけでなく、上から見下ろすこともできる。この楽しみ方はなかなか他ではできません。一味違った藤を見たい方にオススメしたいスポットですね。

駐車場からの道のり。

駐車場から少し石段を登ることになります。藤棚まで2〜3分ほどですが、少し急な階段ですので注意してください。

基本情報

場所山口県下関市豊田町長正司
※ただし目印は豊田総合支所にすべき
シーズン期間4月下旬~5月上旬(気候により時期の前後あり)
本数不明
種類野田藤、山藤
夜間観賞可(提灯ライトアップ)
営業時間通年
人の多さ普通
アクセス①小月ICから車で約30分
②美祢ICより車で約30分
③JR小月駅からバス35分
駐車場なし(豊田総合支所に停めて下さい)
一応、公園前が臨時駐車場として開放されますが、入口が分かりにくいので豊田総合支所を目指して、そこへ駐車した方が道に迷わずに済みます。どちらも距離はさほど変わりません。
料金無料
周辺施設なし(シーズン中は休憩所で特産品の販売が行われます)
周辺の観光地豊田ホタルの里ミュージアム(車で約5分)
徳仙の滝(車で約20分)
周辺おすすめスポット木屋川(ホタル/6月)
みのりの丘(果樹園/4~10月)
他のおすすめ季節特になし
注意事項特になし
管理人から地元の人の憩いの場という感じだったが、これなら市外の人にもオススメしたい。おそらく来て後悔する方は少ないと思います。
しかし石段を登る必要があるため車椅子の方や、足が不自由な方では入園できないのが難点。そこをぜひ解決していただきたい。
もう1つ駐車場がないのも難点。藤のシーズン中は臨時駐車場を設けていますがちょっと狭く分かりにくい。これだけ良い景観なのに、思ったほど見物客がいなかったので、アクセスの問題もあるような気がします。
バリアフリーと駐車場、この2つを解決できれば大々的に宣伝してもいい名所です。

地図