萩市はこんなところです。
「江戸時代の地図がそのまま使えるまち」とされる萩は、武家屋敷や商人の旧宅が多く残り、吉田松陰や高杉晋作、そして伊藤博文など幕末の藩士と呼ばれた人物の関連スポットが点在している。派手さはなく地味な観光地ではあるが、白壁やなまこ壁など藩政時代の風情ある街並みを散策することができる。
また日本海に面しており、好漁場が多く新鮮な海の幸の宝庫である。瀬つきアジ・剣先イカ・金太郎・アマダイなどが有名。他にも特産品は多くあり、特に夏みかんは全国的にも知名度が高いらしい。萩市のいたるところで夏みかんに関連した商品を見ることができる。
萩のここが良い!
全てではないが、萩市内に点在する観光地にはガイドさんが駐在している。それぞれの観光地の詳しい説明をしてくれ、ネット情報にはない味のある話も聞ける。週末や連休は山口県でも盛り上がる地域なので、観光には力を入れている。
萩のここがイマイチ。
城下町がほぼ残った状態なので、交通は良いというわけでもない。道はそれほど広くなく、県外から来た方は不便に感じるかも知れません。また基本的に車を停めて歩いて回る観光地が多い。少し歩くことになると思います。
堀内エリア
毛利元就の長男である元秋の始祖とする厚狭毛利家の屋敷。国の重要文化財に指定されている。横長の屋敷になっており、屋敷内に上がることはできません。外から武具や模型などの展示物を見学するという形になります。
入場料は安いが見学はものの5分で終わるため、見応えは微妙。萩の観光地の中でも人気スポットではない。ただ昔ながらの屋敷なので雰囲気は悪くない。
⇒ 旧厚狭毛利家萩屋敷長屋
口羽家は毛利氏の庶流で萩藩の寄組士でした。萩に残る武家屋敷の中ではかなり古く、表門も母家は国の重要文化財に指定されています。表門には萩の町を象徴するような白壁となまこ壁。昔ながらの雰囲気が懐かしさを感じさせてくれる。
しかし周辺に駐車場がなくアクセスは悪い。観光ガイドを片手に10分ほど歩く必要があります。見応えはそこそこあるがアクセスの悪さが目立つ。
⇒ 口羽家住宅
城下町エリア
藩の商人を務めていた菊屋家。その屋敷は江戸初期の建築で間口が20mほど。中は金蔵・米蔵、そして約500点の美術品や古書籍が展示されており、豪商の名にふさわしく、また見どころも多い観光地となっています。
萩城城下町にあり、外観は美しい白壁となまこ壁。まずこのエリアでは1番目立つでしょう。少し料金が高いものの、当時の商品の暮らしが分かる町屋です。
⇒ 菊屋家住宅
幕末の風雲児と言われた高杉晋作が生まれ育った家。晋作が産湯に使ったとされる井戸が残されており、自作の句牌、写真や資料などが展示してあります。現在は個人所有になっており、一部が住居になっているため外からの見学のみ。
それなりに知名度も高い人物なのですが、、民家に展示物を飾っただけという印象。好きな人は好きかも知れませんが、大きな感動はないでしょう。
⇒ 高杉晋作誕生地
松本エリア
松下村塾の創立者で、松陰の叔父である玉木文之進の旧宅。邸内には「松下村塾発祥の碑」が立っている通り、玉木文之進はここで松下村塾を開いている。吉田松陰の印象が強いが、松陰は松下村塾を受け継いだという形になっている。
観光地としてはアクセスも良くなく、マイナーなスポットなので人もほとんど来ない。歴史を知っている人しか来ないというイメージ。「通」な人は訪れるのかも。
⇒ 玉木文之進旧宅
平安古エリア
明治~昭和期に活躍した陸軍軍人。長州藩士田中信裕の三男。そして山口県で5番目の内閣総理大臣です。明治期に夏みかん栽培をすすめた小幡高政が居住し、大正期に田中義一の所有となり、増改築が行われ現在の建物となっています。
別邸内部には義一の大将服や諸外国から贈られた勲章、他にも肖像画やゆかりの品が展示されています。邸内からの景色もよくそこそこ楽しめる観光地。
⇒ 田中義一別邸
笠山・越ヶ浜エリア
郡司家は萩藩の鋳物師であり、大砲だけでなく日常品なども作っていました。現在は公園に整備され、大砲のレプリカや鋳造所の一部が復元され見学することができます。説明が書かれたパネルも置いてあるので、歴史が好きな方にはオススメ。
観光地としては大砲もレプリカということもありパッとしない。松陰神社から徒歩1~2分の距離なので、ついでに見学するといいでしょう。記念撮影にもいい。
⇒ 郡司鋳造所遺構
夏でも冷たい空気が流れる風穴。寒い季節はともかく真夏の小休止にピッタリな場所。上は木々で覆われて木漏れ日が少し入り込むほど。少し暗いです。周囲は岩に囲まれ、どことなく洞窟に来たような感覚になれます。
しかし着くまでの足場が悪く、ベビーカーや車椅子では入ることが難しい。そこだけ解決してもらえば、夏はもっと盛り上がる観光地になると思います。
⇒ 風穴