元乃隅神社

山口県でトップ5に入る観光地。

元乃隅神社

元乃隅神社


山口県長門市油谷にあります元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)は、白狐のお告げにより昭和30年に島根県津和野町太鼓谷稲成から分霊された神社です。お告げとは、地域の綱元(漁業を営む者のこと)である岡村さんの枕元に白狐が現れ「吾を此の地に鎮祭せよ」と告げたのがはじまり。

※太鼓谷稲成神社は京都の伏見稲荷から分霊されてます。
※稲成の「成」は成就に由来し様々な願いが叶うと言う。しかし2018年に元乃隅神社に名称変更(それまでは元乃隅稲成神社)受け継いでいるかは不明です。

元乃隅神社は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ=日本書紀では倉稲魂神とも書かれる)が主祭神と言われています。宇迦之御魂神の神使はキツネということで、裏参道の鳥居にはキツネの石像が設置してあります。

100m以上も続く赤い鳥居。

元乃隅神社

元乃隅神社


社(やしろ)は小さくとも、商売繁盛、大漁、海上安全、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就、願望成就の大神です。また「稲荷」神社は全国で4万社ありますが、「稲成」は2社のみである。この「成」は成就に由来し、様々な願いが叶うと言われています。

参道の連なる鳥居は昭和62年から建てられたもので、参拝者が奉納(1本25000円で奉納できるらしく、鳥居には奉納者の名前が記載されている)年に12~13本のペースだったらしいが、設置場所が限られているため縁起の良い123本(ひふみ)で終了。今ではこの連なる赤い鳥居をくぐることが人気となっており、週末や連休になると多くの観光客がこの地に訪れます。

高い位置にある賽銭箱。

元乃隅神社の賽銭箱

元乃隅神社の賽銭箱


裏参道には高さ5mの鳥居が建っており、上部に賽銭箱が付いている。そのため賽銭は上へ投げ入れる必要があり、賽銭が入ると願いが叶うとされています。宮司(ぐうじ=神職や巫女をまとめる神社の長)さんのアイデアで取り付けたというこの賽銭箱。わざとサイズも小さくしてあるのでなかなか入らないようです。

※現在は賽銭箱が移動し、写真のように少し坂道を上がった場所に設置してます。勾配は緩いことと、車椅子の方でも上がれるようになってます。

参道の鳥居を通ってみると。

元乃隅神社の参道

元乃隅神社の参道

元乃隅神社の参道


入口から出口まで鳥居のトンネルを歩くことになります。段差があるので足が不自由な方は通れませんが、側は断崖なので海風を感じながら心地よくトンネルを抜けることができます

景色を見ていただければわかる通り、静けさというよりはダイナミックで力強さを感じることができる珍しい神社かなと。

360度パノラマ写真。

基本情報

場所〒759-4712
山口県長門市油谷津黄498
(66号線から1本入った道にありますが道幅が狭いので注意して下さい)
交通アクセス①津黄バス停より徒歩10分
②美祢ICから車で60分
(国道316・191、県道66経由)
パワー縁結び、子宝、商売繁盛、学願掛け、癒し、など
バリアフリー未対応(遠目に鳥居を見ることはできます)
観光客の多さ多い。(連休は駐車場に入れないレベル。1~2時間待つ覚悟が必要)
観光の所要時間30~40分
料金無料
営業時間通年(ただし夜間は入場不可)
休日なし
駐車場有料(普通車92台)
第一、第二駐車場がありそれぞれ300円
周辺施設お手洗い、売店、自動販売機、喫煙所
周辺観光地龍宮の潮吹(徒歩で約1分)
千畳敷(車で約20分)
東後畑棚田(車で約10分)
周辺スポット妙見山展望公園(つつじ/5月)
菅無田公園(つつじ/5月)
管理人からこれほど周囲の景色が良く開放感のある神社も珍しい。潮風でやや鳥居の老朽化は目立ちますが、参拝者が多く訪れるのも納得。家族連れ、友達同士、カップル、とにかく色んな観光客がいた。

悪いところを言えば、周辺施設がまだ充実していない、辿り着くまでの道路が狭いという2点でしょうか。龍宮の潮吹という観光地が隣接していることと、そこそこ滞在時間もあると言うことから、なにか小休止できる施設もあれば良いかと思いました。

地図