平子重経が開祖の源久寺。
山口市仁保にあります源久寺は、鎌倉時代の建久8年(1197年)源頼朝の家来であり、ここ仁保地方の地頭職として来任した平子重経が源氏の繁栄を祈願して建立。そして平子重経の死後、この源久寺を菩薩寺としました。
鎌倉中期の作品である重経の坐像は木造で高さ88cm、平成4年に国指定重要文化財に指定されました。榧材(榧=かや。幻の高級材と言われる)の寄木造りである僧の服装をしていますが、こうした一般人の肖像は珍しいようで、歴史資料としても価値が高いものになっている。
休耕田に植えたのが始まり。
源久寺に咲いている蓮は、約2000年前と見られる古代蓮の種を発芽させた考古学者・大賀一郎の名をとった「大賀蓮=オオガハス」と呼ばれるもの。ご住職が昭和59年(1984年)に知人から譲り受けた、たった3株の蓮を植栽したことが始まりで、現在では休耕田いっぱいに広がるように咲いています。
その休耕田は源久寺より来た道を少し下りた場所。県指定重要文化財であり、平子重経の墓と伝えられる「宝篋印塔=ほうきょういんとう」の周囲に広がります。休耕田は2枚あり、規模は7アールほど(1アールが0.01ヘクタール、坪だと約30坪)。広くはないが、隣接する睡蓮の田園とともにギッシリと根を張っている。
毎年ピークは7月下旬(早朝)。
見頃は気候によって変わりますが、だいたい7月下旬。多いときは150個の花が開くとのこと。特に早朝から午前中が綺麗です。古寺と田園、そして古代ハスの調和が見どころとなっており、シーズン中は多くの参拝者の目を楽しませてくれます。
また、源久寺の蓮は山口大学にも株分けしているので、吉田キャンパス内で同じものを見ることができる。規模で言うとこちらの倍以上ありますので、そちらにも足を運んでいただきたい。
源久寺までの道のり。
源久寺までの行き方(アクセス)ですが、国道262号線から県道26号線に入り、そのまま10分ほど真っ直ぐ進めば「源久寺」の案内看板が小さく見えてきます。この看板は国道262号線から来れば左手になります。
案内看板を曲がり(蔵波瀬橋を渡り)少し進むとT字に分かれますので、そこを右折してください。右折すれば間もなく左手に源久寺が見えてきますので、そこを道なりに進めば着きます。
駐車場は広くおよそ15台ほど停めれるので、蓮のシーズン中であっても混雑することはありません。ただし駐車場までの道幅が少し狭くなってますので注意して下さい。
基本情報
場所 | 〒753-0303 山口県山口市仁保下郷土井2910-1 |
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シーズン期間 | 7月上旬~8月中旬(見頃は7月下旬) |
本数 | 不明 |
種類 | 大賀ハス |
夜間観賞 | 不可 |
営業時間 | 通年 |
定休日 | 不明 |
アクセス | ①山口駅から車で約30分 ②山口ICから車で約20分 ③道の駅「仁保の郷」から車で約3分 |
駐車場 | 無料(約15台) |
バリアフリー | 段差なし |
料金 | 見学無料 |
人の多さ | 普通 |
イベント情報 | 特になし |
周辺施設 | 特になし |
周辺観光地 | 特になし |
周辺スポット | 仁保一貫野(藤/4月) |
他のおすすめ季節 | 特になし |
注意事項 | 特になし |
管理人から | 山口市内では有名な蓮が見れるスポット。テレビで取り上げられることもしばしば。 山から流れる水を利用しており、ため池とは違い清涼感があるのが特徴です。周囲は民家なので開放感という意味では劣りますが、毎年見事な蓮が咲きます。 ただ寺のすぐ側に咲いているのかと思いきや、少し坂を下った場所に咲くんですよね。贅沢を言うと古寺を活かした場所に咲けばもっと良かったと思いました。 |