日本海と水田の調和が美しく棚田百選に選ばれる。

東後畑棚田_01
東後畑棚田_02
東後畑棚田_03
山口県長門市の油谷地区は棚田が多く、向津具半島を中心に約700ヘクタールもの大棚田地域が広がっており、西日本では最大級の規模となります。中でも、ここ東後畑棚田(ひがしうしろばたたなだ)は1999年に農林水産省が発表した「日本の棚田百選」にも選ばるほど。

眼下には油谷湾や日本海が広がり、日中はコバルトブルーの海と緑の水田が美しく、陽が暮れると夕陽が棚田に映り込み金色に輝く。そして陽が沈むと漁港からイカ釣り漁船が出航してくるので、漁火とのコラボレーションが美しい。そのためイカ釣りシーズンである5月下旬になると、この景色をカメラに収めようと全国から多くの写真家が集います。

沈む夕日とイカ釣り船の漁火が圧倒的な美しさ。

東後畑棚田_04
東後畑の棚田は海に面しており、これは狭い国土を利用しようとした先人達の結晶でもあり、日本独自のものです。しかしこの地域には川らしい川がなく、水の確保が困難な地域でした。これに対応するため多くの溜池が造られてきて、ここ後畑でも1728年(享保13年)に30ヵ所、1842年(天保13年)に59ヵ所もの溜池があったと記録されています。そして東後畑棚田については、ため池百選にも選ばれている「深田ため池」を主水源として守られています。

東後畑の農業者が耕作しており今後の継続も見込まれるのですが、跡取りの問題もあり今後は全ての水田に水が張ることはなくなるかも知れません。農地・水の環境保全事業などを活用し、用水路や農道の維持管理は行っているものの、いずれは衰退する棚田の可能性もあります。あくまで可能性の話ですが、早めに足を運んでいた方がいいでしょう。

観光地ではないのでマナーは守りましょう。

東後畑棚田_05
東後畑棚田_06
国道191号線から県道66号を経由するのですが、要所に看板が出ているのでさほど迷わず辿り着けると思います。4~5台ほど停めれる駐車場が数ヵ所あり(正確な数は不明)1番のビューポイントには東屋が設置してあり、その周囲に4~5台ほど駐車できます。いずれにせよここに駐車するには早くからの場所取りが必要。東屋の周囲は三脚がズラリと並びます。

しかしこの東後畑棚田はけっして観光地ではありません。あくまで生活の場ですので、いい撮影ポイントを探そうと無断で農地に入ったり、最低限のマナーは守る必要がありますね。※一部のカメラマンの方が「そこどいて」などと農作業をしている方に声をあげたそうです。

基本情報

場所 〒759-4711
山口県長門市油谷東後畑
交通アクセス ①美祢ICから車で60分
(国道316・191、県道66経由)
②長門古市駅より車で約15分
③千畳敷より車で約10分
おすすめ時期 イカ釣り漁船の漁火が見える5月下旬がおすすめ。土曜の夜は翌日の市場が休みになるので漁に出る漁船が減りますので、そのあたりは避けた方が無難だと思います。
バリアフリー 対応(段差はなし)
観光客の多さ 多い(観光客というよりカメラマンが多い)
観光の所要時間 10~15分
料金 無料
営業時間 通年
休日 なし
駐車場 無料(東屋付近4~5台、身体障害者用1台あり)
※駐車場は数ヵ所あります。
※路上駐車は禁止です。
周辺施設 東屋(屋根付き休憩所)、トイレ
周辺観光地 龍宮の潮吹(車で約10分)
元乃隅稲成神社(車で約10分)
千畳敷(車で約15分)
周辺おすすめスポット 妙見山展望公園(つつじ/5月)
菅無田公園(つつじ/5月)
管理人から 当サイトでは観光地として紹介しているものの、観光地というよりは撮影ポイントという感じ。時期によっては朝早くから場所取りしているカメラマンもいるので、一般の観光客の方々は駐車場に困るかも知れません。もっと宣伝したいところですが、あくまで生活の場ですからね。住民の方々に邪魔になるかも知れませんので。
しかし、それでもなお1度は足を運んでいただきたい場所。さすがに海面と水田に映る夕日は見るものを圧倒するほど。足をとめてじっくり見学しなくても、車で通るだけでもその美しさが分かると思います。

地図