白水の池

360度パノラマ写真

白い水が湧き出る不思議なスポット

白水の池

白水の池

白水の池


山口県美祢市にあります「白水の池(しらみずのいけ)」は水がやや白濁していることからその名が付きました。ここは池の奥に穴(白水の池の穴)が開いており、そこから流れ出た水が溜まり白水の池になっています。

※白濁と聞くと真っ白い池を想像しますが、例えるなら水色と白を混ぜた色のイメージです。

この穴は白水の池から約4.5kmほど離れた「おふく洞」と呼ばれる吸い込み岩(水をぐんぐん吸い取る)から地下を通り、こちらへ流れてきています。美祢市はカルスト大地があるくらいですから、このあたり一帯が水に溶けやすい石灰岩でできているため、地下水流が発達しやすい地帯になっているのです。

このような湧水をカルスト湧水と呼び、重炭酸イオンやカルシウムイオンが豊富に含まれています。飲料用ではないと思いますが、古くからこの池の水は周辺地域の農業用水として利用されていました。

そして白水の池から流れた水は「白水川」となり、約2.2kmほど続いた後で厚東川と合流し瀬戸内海へ流れ出るようになっています。

※池が白濁になる条件は不明。石灰岩を溶かしながら湧いた水はカルシウムも含んでいるでしょうから、それらが関係しているのかも知れません。常に白濁になっているわけではなく、通常はエメラルドっぽい色味になっています。透明度は日によって変わると思いますので運が良ければ見れると思います。

池の真ん中に手作りの橋がのびる。

白水の池

白水の池にかかる橋

白水の池の全体写真


池の真ん中にはポツンと小島が浮かび、そこへ手作りの橋がのびて小島へ渡ることができます。小島には祠(ほこら)が鎮座しており、1783年に造立された弁才天座像を安置しています。弁才天は福徳の神とされていますから、そちらと関係あれば何らかのご利益があるのかも知れません。橋を渡れば参拝することも可能です。

見た感じは田んぼ用の溜め池という印象を受けるスポットですが、この祠があることでどこか神秘的な場所のように感じます。

※橋をわたって小島へ行く時は足場が細く安定感もないので注意してください。

観光地ではないので駐車場はなし。

白水の池案内看板

白水の池の道

白水の池の駐車スペース


県道31号線沿に看板が出ています。そこから車で約1〜2分ほどで到着しますが、道中はやや細くなっています。白水の池は観光地ではなくビュースポットということで駐車場はありません。車を停めるスペースが2台分ほど空いてますので、そちらに停めるようになります。

基本情報

場所山口県美祢市秋芳町別府
アクセス①JR新山口駅から車で30分
②JR美祢駅から車で約20分
②美祢ICから車で20分(国道435、県道31号線を経由)
バリアフリー段差なし
観光客の多さ少ない
観光の所要時間約15分
料金無料
営業時間通年
休日無休
駐車場なし(駐車できるスペースが2台分ほど)
周辺施設なし
周辺の観光地別府弁天池(車で約7分)
白糸の滝(車で約20分)
秋吉台展望台(車で約15分)
秋芳洞(車で約12分)
景清洞(車で約18分)
大正洞(車で約20分)
サファリランド(車で約18分)
周辺のスポット特になし
管理人から個人的には雰囲気も良く静かで落ち着く場所ですし、別府弁天池と並ぶスポットだと思いますけど、やはり駐車スペースが少ないのが難点ですね。

ただこの周辺は山口県でも人気観光地がいくつもありますから、その「ついで」に行って欲しいスポットだなと感じました。

あと雨天で増水すると橋を渡る際は濡れる可能性、かつ滑りやすいので渡らない方が良いと思います。

地図