古来は牛隠しの洞と呼ばれた洞窟。
大正10年に発見されたことから大正洞という名がついています。戦国時代には牛馬を略奪から守るために利用していたことから「牛隠しの洞」と呼ばれてました。
秋吉台国定公園の東北端に位置しており、主洞は約1キロと秋芳洞に比べれば短いのですが、5層の横穴や斜穴が結ぶ立体的な鍾乳洞です。人が1人やっと通れる「よろめき通路」や、カップルが手を繋いで通り抜けると恋が実るとされている「ロマンスくぐり」など、秋芳洞や景清洞とはまた違った楽しみ方があります。
成長期の洞窟ですので、まだ幼い鍾乳洞が沢山あります。鍾乳洞が形成される過程も楽しめるかも知れませんね。そういう意味では鍾乳洞というより洞窟という感じはします。
※写真では分かりやすく明るく撮っておりますが、実際はもっと暗い場所が続くので足元は注意が必要になります。
段差が多く探索にはやや疲れる。
大正洞は高低差がある洞窟でして、坂道や石段を登る回数が少し多いです。また天井が低くなっている場所や、1人がやっと通れるほど狭い道もありますから、動きやすい服装と靴で来た方が良いかと思います。
あとマグシーバーという携帯用説明機を貸してくれるのですが、イヤホンから順路に沿って12ヵ所を説明してくれます。ただイヤホンを耳に入れるので、潔癖症の人はちょっと気になるかも知れません。ちゃんと消毒・洗浄しているとは言え、前に他の人が使ったものです。別にマグシーバーがなくても、自身の感性と想像を膨らませれば充分楽しめますので、利用する必要はないのかなと。
秋芳洞に比べて物足りないと感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、ロケーションはなかなか悪くない場所です。洞窟付近は樹林になっていて、その中に洞窟が見えるので秘境に来ているような感覚になれます。例えるならジャングルが口を開けて待っているという感じ。わりと足元が暗いので懐中電灯(レンタルできます)があった方がいいです。暗所恐怖症の方や、閉所恐怖症の方は控えた方がいいかも知れません。
駐車場から大正洞までの道のり。
大正洞駐車場から遊歩道を通り料金所へ、そして料金所から遊歩道を通り大正洞の入口が見えてくるまで約6〜7分ほどかかります。周辺はもちろん木々に囲まれているので森林浴をしながら入洞いただけます。
大正洞出口から駐車場までの道のり。
大正洞出口から料金所を再び通り駐車場まではおよそ10分ほど。これらの時間を加えると大正洞にかかる観光時間は40分ほどかと思います。
基本情報
場所 | 美祢市美東町赤2666-1 |
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交通アクセス | ①JR新山口駅からバスで60分 ②小郡萩道路 絵堂ICから車で5分 |
バリアフリー | アップダウンが激しいので不可。 |
観光客の多さ | 多くなるのは連休の真ん中くらいで、平日になるとほとんどいない。 |
観光の所要時間 | 3~40分 |
料金 | 観覧料:大人1100円 中~高校生1100円 小学生600円 共通券:大人1650円 中~高校生1650円 小学生900円 |
営業時間 | 8:30~17:15(受付は16時30分まで) |
休日 | 無休 |
駐車場 | 135台(無料)満車になることは稀 |
周辺施設 | トイレ、売店、飲食店 |
周辺観光地 | 秋吉台(車で約10分) 秋芳洞(車で約15分) 景清洞(車で約10分) 別府弁天池(車で約17分) 白水の池(車で約18分) |
周辺スポット | サファリランド |
管理人から | 個人的に大正洞で印象に残っていることは、普通にコウモリがバサバサ飛んでいたということですね。撮影していると、1~2メートル真上を普通に飛んでました。一言でいうなら「怖い」です。 秋芳洞に比べて観光客はかなり少ないので、もう少し入洞料金は安くてもいいのかなと。管理人が撮影した日は夏の平日でしたが、観光客は3~4人くらいだったと思います。 ちなみに料金は1100円なのですが、景清洞との共通券を買えば1650円になります。どちらも観光したいのなら共通券を買った方が約500円お得です。 ※現在は共通券はなくなりましたが、当日中にどちらも観光する場合はレシート持参で割引できます。 |