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名水百選に認定される神秘の水。
別府弁天池は1985年(昭和60年)に日本名水百選に選定。カルスト台地の伏流水をたたえて、太陽光により、その色は魂が引き込まれるほどのコバルトブルーに輝いています。青い池としても知られています。
光は波長の長い方から赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の順に並んでおり、水中では波長が短い青い光の割合が多くなります。つまり太陽光の吸収と反射の関係で、これほど青く見えるというわけですね。分かりやすく説明すると赤など波長が長い光は吸収され、波長が短い青は反射する・・・という感じ。もちろんそれだけでなく、この別府弁天池の水質にも関係していると思います。
1杯飲めば1年長生きできる言い伝え。
毎秒186リットル、毎分11トンの水が湧き出ており、昔この地方を開拓したが、水に困り諏訪大明神に祈ったところ「弁財天をまつり青竹をつえに水をたずねよ」というお告げを受け、それからまもなく清らかな水が・・・という伝説があります。
ここの水は「1杯飲めば1年、2杯飲めば2年長生き」と昔からその土地の方々が飲んでいたそうですが、名水百選に選ばれてから各地からの観光客も増えています。平日や週末問わず、観光客はもちろん、お昼休みのサラリーマンの方、また若いカップル・・・と年齢問わず色んな人たちが訪れてました。また地元の方の休憩所という印象も受けました。
山口県で1、2の水のパワースポット。
容器を持参すれば水は無料。なければ150円でボトルが販売されてます。水温は約14度で、カルシウムの含有量は20PPmと、冷たく美味しい。人間の味覚に合っているので、撮影した平日にも関わらず多くの人が汲んでました。飲料用だけでなく、農作物や養マス場にも使われています。
「長寿が保たれる」「財宝をさずかる」という2つの言い伝えがありますので、ぜひ足を運んでいただきたい観光地です。周辺にはマス料理を出してくれる食堂もあるので、昼食もここでとってもいいかも知れません。
青い池と赤い石のグラデーション。
もう一つの見どころとして、湧水が流れる下流の石が赤く染まっています。これは水質や水の汚れ、あるいは鉄が錆びて赤くなる現象ではなく、「ベニマダラ」と呼ばれる藻類の一種が石の表面で成長したものです。
このベニマダラは海産種と淡水産種の2つがあり、別府弁天池のベニマダラは淡水種に分類されます。そしてその種は環境省では準絶滅危惧種に指定されており、大変貴重な藻となっています。湧水や清涼な水質かつ日陰などでしか生育することができず、1年でわずか1mmほどしか成長しないと言われています。
別府弁天池の青い池も素晴らしいですが、こちらの赤い石も珍しい貴重なものなので、併せてご覧いただければと思います。
駐車場から遊歩道までの道のり
駐車場から別府弁天池までは徒歩で1分ほど。ほぼ隣接している状態です。周辺には売店や公園があり、週末は家族で楽しめる場所にもなっています。遊歩道もどこか日本庭園のような造りになっており、周囲は木々や山に囲まれていることから開放感という意味では少し劣るかも知れませんが、山口県でも人気観光地の一つとなっています。
360度パノラマ写真。
基本情報
場所 | 美祢市秋芳町別府水上 中国自動車道の美祢ICから国道435号~県道31号を別府方面へ車を走らせると看板がある。県道31号線から道を1つ入るのですが、31号線を基準にすると着くと思います。ナビの方は住所を入力して近くまで行き看板を頼りにするか、美祢市の別府小を目印にしてもいいと思います。 |
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交通アクセス | ①JR新山口駅からバスで30分 ②美祢ICから車で20分(国道435、県道31号線を経由) |
バリアフリー | 大型バスも停めれるほど駐車場は広く車椅子での移動も可能。 |
観光客の多さ | シーズン中は市外・県外から観光客が多い。シーズンではない平日でも基本的に無人になることも少ない。特に夏は涼みにくる地元の人が多く、秋は紅葉と一緒に楽しむ人が多い。とはいえ駐車場が満車になることは連休くらいなので、平日は心配しなくて良いと思います。 |
観光の所要時間 | 30分前後 |
料金 | 無料 |
営業時間 | 通年(飲食店は不明) |
休日 | 無休 |
駐車場 | 無料(3〜40台ほど) |
周辺施設 | 売店、トイレ、飲食店、厳島神社、鱒の養殖場 |
周辺の観光地 | 白水の池(車で約5分) 大正洞(車で約15分) 景清洞(車で約15分) 秋吉台(車で約15分) 白糸の滝(車で約20分) |
周辺のスポット | 水神公園(紅葉/11月) 半田弁天湧泉 |
管理人から | 美祢市の観光地といえば秋吉台と秋芳洞ですが、この2つと並んでオススメしたい観光スポット。おそらくシーズン中に来て後悔することはないと思います。 水がコバルトブルーになるのは天候に左右されやすいので雨or曇りだと綺麗に見えないのが難点。天気が良ければ絶対に立ち寄って欲しいスポットです。 |